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![]() ![]() ![]() またカステラは、滋養食でもあるので、中国の故事にもとづき「不老仙菓」つまり、コレを食べていれば老いることのない菓子として位置づけられていたということも理由のひとつにあげられます。 長崎の唐寺として有名な崇福寺のすすめもあったそうです。 なお、中国では、蝙蝠の「蝠」の字は「福」と同様に「フウ」と発音するので、非常におめでたいとされています。五匹の蝙蝠を描いた物は「五福」と呼ばれ、「長寿、富、貴、康寧、子孫衆多」の象徴とされています。 また。蝙蝠と同様に「桃」も中国ではおめでたいものの一つです。 ![]() |
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崇福寺は興福寺、福済寺と並んで、いわゆる唐三箇寺と呼ばれ、福州の僧、超然が開きました。これらの寺は、中国を故郷とする物の拠り所として建てられましたが、厳しいキリシタン禁制の中にあって、仏教徒であることを示す寺でもありました。 ![]() 崇福寺の古文書によると、この施粥に際し、米も商っていた福砂屋が、前年から続いていた飢饉を見かねて32俵もの米を寄進したといいます。 この米寄進に応えて、崇福寺は蝙蝠を福砂屋に授けたともいわれています。 また、同じく唐三箇寺のひとつである福済寺には、三代市左衛門が供養塔を寄進しています。 ![]() |
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![]() ![]() カステラの製造再開は、昭和24年、天皇陛下長崎御臨幸の折に、幣舗のカステラを献上させていただくことになったことを機に実現しました。まだまだ物資の乏しい時代のこと、材料が揃わず、卵と砂糖の調達には、長崎県の多大な尽力がありました。そうして、戦後第一号のカステラを焼き上げるに至ったのです。 ![]() |
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